異なった景色を取り込む2世帯住宅
福岡県

山の麓に開発された郊外住宅地に建つ、2世帯家族のための住宅である。クライアントが最も重要視したのが、眼下の住宅群を超えて、遠くの海までを一望する眺めであった。敷地が傾斜地だったこともあり、わずかな平地部分にできるだけコンパクトにおさまる3階建ての案を採用した。庭につながる1階、個室群のある落ち着いた2階、そして明るく開放的な3階と、それぞれの階は異なった表情を持つ。
構造は鉄筋コンクリート壁式構造とし、できるだけ方向性を作らないように正方形に近い開口をいくつも開けている。それぞれの窓からは海岸、竹林、庭の芝生など異なった景色が室内に取り込まれる。クライアント自作の庭も深い色の建物と調和してきた。都心では得難いゆったりとした時間が流れる中で、暮らしを楽しんでくれることを願っている。
- 構造規模
 - 鉄筋コンクリート造
 - 用途
 - 専用住宅
 - 敷地面積
 - 551.07㎡(166.7坪)
 - 建築面積
 - 64.13㎡(19.4坪)
 - 延床面積
 - 181.49㎡(54.9坪)
 
- photograph
 - Techni Staff
 






